• EVENT
  • 2020.11.17
  • Best wishes !

  • 期間:2020年11月17日(火)~12月25日(金)

今年のクリスマスは、フラワーショップ『デリジェンスパーラー』のオーナー、越智康貴氏によるクリスマスデコレーションが本館 吹抜け大階段に登場。
生木を中心とした植栽によるクラシカルな装飾演出に加え、親しい人への幸運を願い送る「スカラベ」の入ったオリジナルグリーティングカードの無料配布も行います。

★配布中のグリーティングカードにつきましては、好評につき一時欠品中となっております。
11月27日(金)からの配布再開を予定しておりますので、ご理解の程何卒宜しくお願い致します。★

ESSAY from 越智康貴
「 Best wishes! 」

--いままでとは比べものにならないほどにたくさん祈り/願いごとをした。自分が、誰かが、世の中が健やかでいられるように。それから同時に、世界の正常な姿というのはどういったものなのか、どうあるべきなのかを考え始めることになりました。

「今年のクリスマスは、例年のようなモニュメントは作らない予定でした」
表参道ヒルズにある大階段の装飾依頼を受けて、最初の打合せでそう伺った。ただやはり、ささやかなかたちでもお客様にお愉しみいただけるような飾り付けをしたい、と。
どっひゃー、どうしようかな、なんて思いながらも、持ち前の明るさとガッツでアイデアをまとめていく(え?)。
時間のないなか、打合せを重ねるごとに、自分にとっても今年がどんな年だったかを回想していった--閉鎖と隔離が立ちはだかった困難な年。いつも以上にがむしゃらになってしまい、光の速さで一年が幕を閉じようとしている......。旅行にも行けなかったなぁ。そんな気持ちがぼんやりと浮かんでくる。すると自然に、今まで巡った国々に思いを馳せ始め、見たことのないものに何度も心をときめかせた記憶がパラパラとよみがえってきた。そうしているうちに、その土地土地で出会ったさまざまをブリコラージュしたようなものを作りたいと思いついた。

ホリデイシーズンに訪れたドイツやフランス。
街中でクリスマスマーケットが開かれており、飲食店やブティックにもムードを盛り上げる飾りが施されている--大きなヤドリギのブーケを持っている初老の男性がたたずむ--見上げると建物の外壁にたくさんのクマのぬいぐるみが飾り付けられている--行商がメタリックなバルーンの束を持って練り歩いている--百貨店のエスカレーター前には、イミテーションのモミの木に、メッセージの書かれた紙がまるで日本の七夕のようにいっぱい付けられていた。人々の気持ちがその1カ所に集まってきているのが面白い。回想のそのあたりで不意に、それの逆のこと、つまり、人々の気持ちを大階段から"出発"させることができないかと考えた。

表参道ヒルズにフラワーショップ「ディリジェンスパーラー」をオープンさせてから、間もなく5年が経つ。たいへん有り難いことに、来る日も来る日も、さまざまなお客様が花をお買い求めにいらっしゃる。
花はまず、生産者の元から市場へと出荷される。そして私たちのような小売業が買い付けて店頭に並べ、お客様に選ばれて、多くの場合はギフトとして贈られる。そういった"花が流れていくさま"を、とても愛しく感じている。
ディリジェンスパーラーでは、花をハンドル付きのクリアバッグに入れてお渡ししていて、お客様が花そのものを持ち歩いているような姿になる。また、そのお客様同士(と花と花)が街中ですれ違う時の風景のかわいさといったら--特別なアレンジメントを作ることよりも、そういった"景色"を作り出すことに、大袈裟に言えば意義を感じている。
アイデアをまとめていきながら、今回はいつもと手法と趣向を変えて、花ではなく気持ちそのものにフォーカスしたい。そんなふうに思った。むかし見たヨーロッパの百貨店をパロディして、グリーティングカードを用意しよう--贈る相手の幸せを願うことを意味する"スカラベ"のマークの封筒に、古いポストカードを模したグラフィックデザインのメッセージカードが入っている。オーナメントの代わりに飾られたそれらは自由にお持ち帰りいただこう。家族に、友人に、恋人に、短いメッセージを書いて渡していただけたら嬉しいな。
装飾というよりは、作品展示という感じに近い形式になるかもしれない。去年までのようなデコレーションと比べると、華やかさには欠けると思うけれど、人伝いに伝播していく柔らかな感情のリレーションが起きたら、喜びひとしおです。

人が人の幸せを願うこと--そういった、気持ちの流れという抽象的なものをヴィヴィッドに書き出すようなことがしたい。今年したいくつもの祈り/願いごとを思い出しながらそう空想するだけで、じんわりと少しのなみだが浮かんでくる。世界の正常な姿というのはどういったものなのか、どうあるべきなのか、まだぼんやりとしたままだけれど、感じているものを少しずつかたちにしていけば、うっすらと浮かんでくる輪郭の端っこくらいにはタッチできるのかもしれないと思いました。


越智 康貴(DILIGENCE PARLOUR)

フラワーショップ「ディリジェンスパーラー」オーナー、株式会社ヨーロッパ代表。フローリストとして活動する傍ら、花や写真、文章を主軸に様々な表現活動を行なっている 。2016年表参道ヒルズ内に旗艦店をオープンし、2019年には世界交易輸入雑貨店「DONADONA TOKYO」もスタートした。
ショップ詳細はこちら

期間 2020年11月17日(火)~12月25日(金)
場所 本館 吹抜け大階段

EVENT&TOPIC

VIEW ALL
VIEW ALL

FEATURE

VIEW ALL
VIEW ALL

SHOP NEWS

VIEW ALL
VIEW ALL

HILLS LIFE DAILY外部リンク

このコンテンツは自動翻訳システムによる機械翻訳のため、完全に正しい翻訳を提供できない場合があります。
あらかじめご了承ください。