10月16日(月)に「DESIGNART 2017」のオープニングスペシャルイベントとして、表参道ヒルズ本館3F スペース オーにて開催される「PechaKucha Night」。これは、20枚のスライドを1枚につき20秒ずつプレゼンテーションするイベントで、さまざまな人々が交わり情報交換できる場として、世界1000都市以上で開催される東京発のイベントです。今回は、さまざまな分野・世界から8名のプレゼンターが登壇を予定しています。「PechaKucha Night」の創設者である「クライン ダイサム アーキテクツ」のお二人にその魅力を伺いました。


---- 2003年にはじまった「PechaKucha Night」も今年で14年目。今や世界1000都市以上で開催されていますが、そもそもなぜこのようなイベントを立ち上げたのでしょう?
クライン : 一番はじめは、自分が色々なことをしていて、友達に「最近どんなことをしているの?」と聞かれて、それを説明している時間もなかなかなく、何人かで集まって説明できないかと思ったことがきっかけでした。それに、2000年初頭にデジタルカメラが普及し始めて、建築現場で撮った写真を気軽に共有するということができるようになりました。大きなスクリーンに写真を映して、それを見ながらみんなであれこれ意見を言い合うような環境ができました。
ダイサム : ただ、ひとつ問題があって、建築家はみんなおしゃべりだということ。僕みたいにね(笑)。だから、20枚のスライドを使って、1枚につき20秒ずつプレゼンするという「20×20」というルールを作ったんです。それが「PechaKucha Night」のはじまりですね。当初、プレゼンターは建築家が多かったのですが、異なるジャンルのいろいろな考えがミックスされたらもっと面白んじゃないかと思って、アーティストやグラフィックデザイナー、プロダクトデザイナーなどにも集まってもらうようになりました。それが、自然と世界中に広まっていったんです。


---- 「PechaKucha Night」に関する思い出深い出来事や、やっていてよかったと思うことはありますか?
クライン : 毎日、良かったと思うことだらけです!例えば、チェコのとある街のオーガナイザーはとてもカリスマ性のある方で、イベントを通してさまざまな人々と交流したことがきっかけで、その街の市長に選ばれたんです。それに、このイベントで出会って結婚したとか、子供が生まれたとかそういうハッピーなエピソードもたくさん聞きます。
ダイサム : 「PechaKucha Night」を開催している各都市にはそれぞれのオーガナイザーがいるのですが、みんなから毎日のように感想のメールが届くんです。それもすごくポジティブな内容のものばかりで嬉しいですね。「自分が住む街に、こんなに面白い人がいたなんて知らなかった!」というような新たな発見を伝えてくれます。それに、都市によっては町おこしのような役割を担っていることもあります。さまざまな人々の交流の場となってポジティブなムードが生まれて、クリエイティブなネットワークが広がっていくというのがこのイベントの魅力です。


---- 今回、Fashion WeekとDESIGNARTは同日程での開催となりますが、ファッションとアートの融合についてどう思われますか?
クライン : ファッションとデザインはすごく近い存在ですよね。私とマークがロンドンで建築の勉強していた時も、上の階にはファションデザインの教室があって、ファッションと建築のデザイン的な繋がりを感じることが多かったです。「DESIGNART」のイベントのコンセプトは、マイペースにお散歩感覚でデザインやアートを楽しめたらいいな、というところから始まっています。例えばファッションのお店でデザインを見せて、デザインのお店でファッションを見せるというようなクロスオーバーした表現ができたら楽しいですね。普段行かない場所へ行くきっかけにもなるし、お互いにジャンルを超えて盛り上がることはとても良いことだと思います。
---- 東京オリンピックに向けて、今後日本や東京に必要なものはなんでしょう?
クライン : 日本は文化にあふれた国だから、それをもっとしっかりとアピールしたいですよね。たとえば、日本のファッションやデザインに特化したミュージアムが東京にあるべきだと思います。
ダイサム : 他にも、漫画の文化も面白いですね。今後、ワールドクラスの観光地になるためには、ユニークな文化を魅力的に発信していく工夫がこれまで以上に必要だと思います。オリンピックを含めそれを実現するチャンスは沢山あると思います。
クライン : 世界のさまざまな都市を訪れましたが、一番いいのはやっぱり東京。だからこそ東京や日本の魅力をもっと伝えたいし、いまよりもさらに良い都市になってほしいと思います。
ダイサム : 「PechaKucha Night」のルールは「20×20」(20枚のスライドを一枚につき20秒ずつプレゼンする)で東京オリンピックは2020年でしょ?これはチャンスですね!世界中から魅力的なプレゼンターを集めて「PechaKucha Night」の世界大会をやりたいと思っています。その時は、もちろんオリンピックスタジアムを使ってね!
クライン ダイサム アーキテクツ プロフィール
アストリッド・クラインとマーク・ダイサムによって1991年に東京に設立。建築、インテリア、公共施設といった複数の分野のデザインを手掛けるマルチリンガルオフィス。主な作品に「DAIKANYAMA T-SITE/代官山 蔦屋書店」、「GINZA PLACE」、「OPEN HOUSE Central Embassy」、「Gallery TOTO」などがある。またAmerican Retail Environment Awards、D&AD Awards、World Architecture Festival Awards等を受賞。現在、世界1000以上の都市で開催されている世界規模のプレゼンテーションイベント、「PechaKucha Night」の創始者でもある。
「DESIGNART 2017」オープニングスペシャルイベント
表参道ヒルズがメイン会場のひとつとなり、2017年10月16日(月)〜22日(日)まで開催する「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 S/S」の関連イベントとして同日程で開催される「DESIGNART 2017」のオープニングスペシャルイベント「PechaKucha Night(ペチャクチャナイト)」を開催。
「PechaKucha Night(ペチャクチャナイト)」は、20枚のスライドを1枚につき20秒ずつプレゼンテーションする東京発、現在世界1000都市以上で開催されるイベントです。今回は、さまざまな分野・世界から8名のプレゼンターの登壇を予定しています。
日程 日程
2017年10月16日(月)
場所 場所
表参道ヒルズ本館3F スペース オー
時間 時間
17:00~17:20 Opening Ceremony(オープニングセレモニー)
17:30~19:15 PechaKucha Night(ペチャクチャナイト)
19:15~21:00 Session(セッション)
入場 入場
備考 備考
公式サイト http://designart.jp/
文=安齋瑠納 kontakt(Runa Anzai)
撮影=五十嵐知樹(Tomoki Igarashi)
編集=神田春樹 kontakt(Haruki Kanda)
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