アーティスト 清川あさみの個展「ADASTRIA 美女採集」by ASAMI KIYOKAWAが、表参道ヒルズのスペース オーにて、4月27日(金)~5月6日(日)のゴールデンウィークに合わせて開催されます。
15年間続けてきた「美女採集」は、独自の視点に貫かれています。コンプレックスを美しさに変換していく清川氏のまなざしは、多くの女性たちに希望を与えてくれます。それらの作品シリーズを支える仕事のキャリア、女性としての生き方、ライフスタイルの変化について、お話を伺いました。
---- 「コンプレックスは全て個性であり、美しい」というコンセプトは、ポジティブになれる言葉です。清川さんが考える"美しさ"とは何でしょう?
清川 : マイナスがあるがゆえの美しさが、一番綺麗だと思っています。実際、悩んでいたり、壁にぶちあたったりするからこそ、余計にきれいになれるんじゃないか。失敗は輝きの種だし、必ずそれが根っこになる。それは自分が実際に経験してきたからいえるのかもしれない。
---- コンプレックスを美しさに変換できる清川さん独自の発想は、希望を与えてくれます。そういった視点はどう培われたのでしょうか。
清川 : いろいろな業界を渡り経験を重ねてきて、身近で輝いている人に会う機会も多かった。そのなかで見えてくることってあるんですよね。それはたぶん、自分の生き様がそうだっただけで、自分にしか見えてない視点なのかもしれません。ですから説明しなくても伝わるし、作品に出たいといってくれる人がいる理由もそこかな、と思います。


---- アーティスト、妻、母と3つの顔を持つ清川さんですが、2012年にも表参道ヒルズで「美女採集」の展示をされています。この6年のあいだに、新たに芽生えた感覚などありましたか?
清川 : 年齢も重ねて、仕事の幅も広がって、ただでさえせっかちな性格なので、これまでの何倍ものスピードで仕事している気がします。待ってくれない存在が初めて出てきたのは、大きく変わった点です(笑)。ですから基本的に子どもに合わせています。忙しいからこそ、アイデアも出てくるし、時間がないぶん合理的になったかもしれません。でも変わらないのは、「人に興味がある」ということ。だから「美女採集」も続けているのではないかと思いますね。
---- 清川さんにとって表参道はどのような街ですか?
清川 : スタート地点であり、ターニングポイントになった街です。上京したその日にスカウトされたのが原宿で、モデルになってからも、いろいろな人との出会いが生まれました。ファンの方に囲まれて動けなくなったのもこの街だし、アーティストになって一人でじっくり考え事をしながら歩いたのもここ。人生のすべてが入っている街です。ですから、この街で改めて展覧会ができることを、心から嬉しく思っています。
---- 今後、挑戦してみたいことを教えてください。
清川 : 常に、つくり続けたいという思いだけはあります。子どもが生まれることで、ペースが乱れて作品がつくれなくなるんじゃないかと心配していたのですが、実際には、関係なかったですね(笑)。続けることが一番大変。アーティストになって18年になりますが、当初はいまの自分の姿なんて、想像もできませんでした。ただ、みんなが喜んでくれるからやってこれた。それは昔も今も変わらない気がしています。
プロフィール
清川あさみ / Asami Kiyokawa
(アーティスト)
淡路島生まれ。2001年に初個展。2003年より写真に刺繍を施す手法を用いた作品制作を開始。水戸芸術館や東京・表参道ヒルズでの個展など、展覧会を全国で多数開催。代表作に「美女採集」「Complex」シリーズ、絵本『銀河鉄道の夜』など。作家・谷川俊太郎氏との共作絵本『かみさまはいるいない?』が2年に1度のコングレス(児童書の世界大会)の日本代表に選ばれている。「ベストデビュタント賞」受賞、VOCA展入賞、「VOGUE JAPAN Women of the Year」受賞、ASIAGRAPH アワード「創(つむぎ)賞」受賞。平成28年度後期のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」ではタイトルオープニング映像やポスターをディレクション、制作をトータルで手がけ話題に。広告・空間などのアートディレクターとしても活躍中。最新作の最果タヒとの共著『千年後の百人一首』が大好評発売中。新刊書籍『清川あさみ 採集』も展覧会場にて先行発売。一般発売は5月23日を予定。
URL:http://www.asamikiyokawa.com/
文=永峰 美佳(Mika Nagamine)
撮影=内田 大介(Daisuke Uchida)
編集=FASHION HEADLINE
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